本日は発達障害と療育について書いていこうと思います。
私は、まだこの業界に長いわけではありませんが、看護師として重度身体から身体・知的と障害にある子どもから大人に10年・児童発達管理責任者として療育に5年関わってきたので、その観点から感じたことを述べていきます。
発達障害とはなんぞや?
脳の機能が起因となる病気と言われています。
ADHD(注意欠陥多動性障害)や学習障害、ASD(自閉症スペクトラム)など聞いたことがある人が多いと思いますが、それらを総称して発達障害ですね。
どんな症状があるの?
〇ADHD
多動(同じ場所でずっと長く座っていられない)や注意欠陥(忘れ物が多い)といった傾向がみられることが多いと思います。
〇学習障害
何かしらの要因が学習を妨げるような働きをしてしまうといったほうが分かりやすいと思います。
文字がダブってみえてしまったり、極端な例だと文章がバラバラにみえてしまうなど。
〇ASD
コミュニケーションがとりづらい、空気が読めないなどと少し前に言われていたアスペルガー症候群や、何か一つのものにこだわってしまうしまう、光や音などの刺激に偏った反応(鈍麻・過敏)をしてしまうなどが特徴であげられると思います。
治るの???
こういった症状がある人が身近にいる人は多いと思います。
職場や家族など、探してみたら”もしかして?”と感じたのではないでしょうか?
その”もしかして?”には自分自身も含まれるケースもあるかと思います。
ここで持論ですが、発達障害を抱えた人はほぼすべての人だと思っています!
育ってきた環境の中で、何かしらの要因が症状を緩和、または悪化させてしまった。
その悪化させてしまったのが「大人の発達障害」と呼ばれていると感じています。
となると、治るか?という問いに治ることはないが症状が緩和するというのが今まで様々な人を見てきた自分の答えになります。
どうやって緩和するのか?
そこで「療育」が関係してきます。
療育とは?
では、療育とは何をやるのか?を書いていきたいと思います。
療育の”療”にあたるセラピストによる作業療法・理学療法・言語療法など。
療育の”育”にあたる育み、遊びや集団生活を通して感性や心を育てる。
どちらも大事な部分であり、療育を行うことで本来持っている力を育てる・伸ばすということが主な目的と自分は思っています。
個人的に言いたいこと
昔から療育という言葉がありましたが、2012年の児童福祉法の改正で児童発達支援が一般化され(間違ってたら指摘お願いします・・・)そこで療育を行う身近な場となりました。
児童発達支援での療育はまだ10年ほどの歴史しかないんですね・・・。
問題点として個人的に思うのが「児童発達管理責任者」という資格です。
事業所に一人は配置しなくてはならないという義務があります。
この資格は「経験」が必須要綱なので、有資格者も無資格者も経験次第では児童発達支援管理責任者になれてしまうのです。
極端な例ですが、専門的な知識の上で療育を行ってきた人と、目的も特になく集団生活を行っている事業所で経験を積んできた人が同じ土俵に立ててしまうわけです。
その児童発達支援管理責任者で事業所の色が決まるといっても過言ではありません。
何が言いたいかというと、療育の定義は決まっているが、各施設ごとに取り組んでいることが違うということです。
これが大きな問題と正直感じています。
「当事業所ではコミュニケーションをメインでやっています」という事業所があるとします。
正直、たくさんあると思います・・・。
では、そこに専門性はあるのか?コミュニケーション面を緩和させるだけのエビデンスはその事業所にあるのか?と思うことはたくさんあります。
現実、自閉傾向が強い子の中にADHDの子が混ざっているというケースも多いです。
利用者に対し給付金が支払われるという制度の都合上、利用者が多ければ多いほど事業所の売り上げは上がる仕組みになっているので、運営していく上でたくさんの利用者を確保したいというのが事業所の本音ですね。
児発管をやっている時に、たくさんの様々な保護者さんとお話しをしましたが
「〇〇に通っているが何をやっているのか分からない」
「〇〇に通っているが悪化したように感じる」
といったような話をたくさん聞きました。
保護者だけでなく、その子が通っている園の保育士からも聞いたことがあります。
それだけ質が良いとこと悪いとこの差が出てきていると感じています。
その原因は主に児童発達支援管理責任者と私は思います。
個人的に良い事業所と思うところ
・クラス分けという形で、発達の段階が似たケースの子たちで課題に取り組んでいる
・様々な資格者を置き、多方面からの関わりが行われている
・一人ひとりに対し話し合う場を確保している←これが一番重要
このご時世インターネット上にはたくさんの症例などがあるので、まずは知識を身に着けろ!
知識は武器になるんだから・・・。
これ以上は言葉が荒くなってしまいそうなので・・・。
まとめ
通う場所は選びましょう!
たくさん見学にいって体験していいんです!
発達障害は緩和すると私は思います!
なので、親身になってくれて、通っている子たちの人生に関わってくれるような事業所を見つけてください!!
当ブログでは事業所の紹介だけでなく障害福祉に関することなどを書いています。
次回は児童発達支援管理責任者をやっていた時の実際にあった話などを紹介できたらと思います。